2011年8月19日金曜日

飯田線の凄さに酔いしれてみる

今日は飯田線に酔いしれる一日。・・・とその前に、朝5時半起きして松本城を見物してきました。旅行していると連日早起きする羽目となり、ホント健康的になっちゃいそうです。



そう言えば一昨年以前の旅行では城ばっかり見ていたのですが、今回の旅行ではこれが初めて。もちろん、早すぎる時間帯なので内部の見学は出来ませんでしたが。雨降りしきる早朝、誰もいないかな・・・と思っていたのですが、散歩している人などがそれなりにいたので少々驚きました。

 

さて、宿に戻って支度を調え、今度こそ飯田線旅行の開始です。松本駅から飯田線直通の「快速みすず」に乗り、まずは飯田駅を目指します。中央本線(みどり湖回り)で岡谷駅まで走り、進行方向を変えて中央本線(旧線)で辰野駅に到着、そしていよいよ飯田線に入っていきます。この辺の線形は複雑なので、実際に乗ってみるまでなかなか理解できませんでした。「塩尻から辰野まで旧線経由で走った方が早いのでは・・・?」とも思ったのですが、岡谷駅での上諏訪方面との連絡の役割もあるようなので、それも難しいのでしょう。

快速といえど、飯田線内は各駅停車。飯田線は買収私鉄のため、駅間が平均2km程度と非常に短く、列車は頻繁に停車します。どの駅も駅舎もない小さな駅ですが、数人程度の乗り降りはあるので、そのたびに車掌さんが集札やら車内発券に走り回る。なかなかハードな業務のようです、ホントご苦労様ですわ。

 

雨が降っているためか、起動に失敗して車輪が空転、緊急停車という事態もありましたが、松本から3時間かけてようやく飯田に到着です。飯田では30分程度時間があったので、食事にでも出ようかと思ったのですが、外は本降りの雨模様。あきらめて大人しく駅で時間を潰します。ここから天竜峡行きの列車に乗り継ぎです。

 

天竜峡駅にはお昼頃到着。次の列車まで1時間ほどあるので、あらかじめ調べておいた「天竜峡温泉交流館 若がえりの湯」に行ってみることにしました。この天竜峡温泉はラドン含有量が全国有数とのことで、楽しみにしながら急な坂道を登る。ようやくたどり着いた建物には、無情にも「営業時間:午後1時~」という表示が。とぼとぼと雨降る中を戻り、近くで見つけた足湯「りんごの湯」で我慢します。普通、温泉って言ったら朝早くからやっている物だと思うんですがねぇ・・・。

 

足湯に飽きるも、まだ発車刻まで余裕がある。食事でも取ろうかと思ったのですが、平日ということもあり駅付近のお店はあらかたお休み。そうこうしているうちに次の列車の発車時刻が近づいたので、やむなく近くの商店に入り太巻きをゲット・・・450円と少々割高でしたが。まぁ仕方がない。

そして入線してきた列車はなんと新鋭313系、この飯田線に最新車両が入っているとは驚きでしたが、旧来の119系は数年でこの313系に総取り替えとなるとのこと。なんだか信じられないなぁ・・・なんて考えているうちに、列車は天竜川沿いの急峻な地形に分け入っていきます。断崖絶壁のわずかな土地を多くのトンネルで貫くこの線形、建設されたのは昭和初期と言いますから、並大抵の苦労では無かったはず。先人の努力の結果に感謝しなくては。

こんな人が住めないような土地でも、僅かながら民家があり、そして専ら秘境駅と呼ばれるような駅が続きます。どう見ても地元の方とは思えない、その手の方々が乗降しているのを度々見かけました。「秘境駅で自分一人だけゆっくりと・・・」なんて考えていたら、他にも人が一杯いてしょんぼり、ってなこともあり得そうです。中部天竜駅を過ぎるとそこそこ開けた土地となり、民家も数多く見られるようになってきます。

 

そろそろ乗り疲れたので、湯谷温泉駅で途中下車。駅から10分弱ほど歩き、日帰り入浴施設「鳳来ゆ~ゆ~ありいな」でひとっ風呂浴びることに。休憩室のTVをふと見ると、またもや東北地方でそこそこ強めの地震があり、津波注意報が出ているとのニュースが流れていました。ただ仙台の震度は4程度だったとのことなので、もう慣れっこになっている実家は大丈夫だろうと、気にせず温泉を楽しみます。次の列車まであまり時間が無かったため、あんまりのんびり出来なかったのは残念。

 

湯谷温泉駅から再び飯田線に乗り、終点の豊橋駅を目指します。途中の拠点駅である本長篠駅を過ぎると、対向列車の数も格段に増え、都市近郊路線らしくなってきます。有名な名鉄との線路共用区間を過ぎ、無事に豊橋到着。途中下車を2回したとは言え、松本から9時間近くかかりました・・・実に贅沢な時間の使い方をしたものです。

豊橋駅からは東海道線で、今晩の宿である沼津を目指します。乗り続ければ夜8時ぐらいには到着できる予定ですが、さすがにお腹も空いたので浜松駅で途中下車。やよい軒を見つけたので、馴染みの鶏の唐揚げ定食で腹を満たします。急いでホームに戻り、発車直前の熱海行きに乗り込みます。ロングシートで混み合ってましたが、何とか座席はゲット。

これで後は乗り続けるだけ・・・と思っていたのですが、そうは問屋が卸さなかった。大雨の影響で、この先の吉原駅付近で運転見合わせとなっており、その影響が徐々に出始めてしまったのです。その後運転は再開した物の、前方に列車が詰まっているためか、天竜川駅、掛川駅、焼津駅と長時間停車が続き、静岡駅には1時間以上遅れて到着したあげく、運転打ち切りとなってしまいました。3年ぐらい前にも、大阪からの帰りに大雨でダイヤが乱れてしまい、横浜到着が深夜2時になったことがあります。つくづく、東海道線と大雨との組み合わせとは相性が悪いようです。

 

この先の列車がいつ出るか分からず、しかも長蛇の列で立ち席は必至。このままでは疲れ切って明日の旅程に響いてしまう恐れがあるため、ここは新幹線に逃げることにしました。三島までの乗車券&特急券が1900円、痛い出費ですが仕方がありません。新幹線は定刻通り静岡を発車し、あっという間に三島に到着。ここから一駅戻る形で、何とか三島にたどり着きました。トータルでは2時間の遅れ・・・まぁこのくらいで済んだのですから良しとしましょう。

さて、明日は旅行最終日、仙台までの移動に時間を費やすことになります。もうトラブルは勘弁して欲しいところですが、どうなることやら。

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