2011年10月18日火曜日

高専ロボコン東北地区大会に行ってきた(後編)

 前回からの続き。10/16の朝、まだまだ眠いけど無理矢理起きる。とりあえず温泉で熱いお湯に浸かって目を覚ます・・・ありがたやありがたや。宿を後にして、またもや八食センターで昼飯を調達してから、ロボコン会場の八戸高専へ。



 会場の体育館前では、おなじみ「どーも君」がNHKのPRに励んでおりました。いろんな人から写真を撮られており、さすが人気者。子供だけではなく、大人からも人気が高いのは愛されている証拠でしょうなぁ。

 どーも君を横目に会場へ。実は入場するための招待状は持っておらず、最初は会場裏の作業ピットで競技中もずーっと待っている予定でした。だがしかし、素知らぬ顔で関係者っぽい顔して入ったらお咎め無し(当然立ち見ですが)。まぁ、全国大会が開催される国技館と違って、いちいちチェックもしていられないでしょうしねぇ・・・。

 午後1時から大会開始。偉い人の挨拶とか、選手宣誓やら、まぁ大会らしいと言えば大会らしい流れ。ロボコンのルールは毎年変わるためか、ルールと試合の流れの説明があるのがお約束。その説明には、実際のロボットではなくてスタッフの人が演じる「なんちゃってロボット」が出演し、頑張っておりました。そのお手製っぷりが会場の笑いを誘います。ちなみに手に持っている買い物かごはイオンで売っている「マイバスケット」、お値段315円也(笑



 さて、いよいよ競技開始。まずは1回戦ですが、早速ロボットの出来映えの差がハッキリとします。スタート地点から動けずに敗れ去るチームもいれば、颯爽とタッチダウンパスを決めて勝利を収めるチームいるわけで。敗れたチームには、試合後に「こう動くはずだった・・・」というデモンストレーションの機会が与えられるのですが、それがまた悲しさを誘います。

 実のところ、母校の後輩たちも「悲しい」末路になりかかりました。というのも、スタート直後から全くロボットが動かず、何も出来ないまま負けてしまったからです。これにはビックリしましたが、なんと電波障害があったらしく、試合時間中ずっとロボットとの通信が出来なかったとか。もちろん大会中に電波を出すような機器(携帯電話やPC、携帯ゲーム機など)の使用は禁じられていますが、厳密にチェックされているわけではありません。試合が終了するとその障害が消えたそうですから、故意に行われた可能性もありますが・・・もしそうだとしたら悲しい限りです。

 で、ビックリしたのがこの後の展開。こういったケースだと、経験上抗議をしても通らないことが殆どなのですが、今回は抗議が通って再試合となりました。再試合では後輩たちのロボットは見事に動き、22秒という早さでタッチダウンパスを決めました! これで勝ったと思ったのですが、相手がそれを上回る17秒でタッチダウンパスを決めてしまい、再試合もむなしく敗れてしまったのです。とは言え、ちゃんと全力を出して敗れることが出来たのですから、よく頑張ったと褒めてあげたいです。

 準決勝、決勝と進むと試合はハイレベルとなり、「いかに早くタッチダウンパスを決めるか」という次元を超え、「いかに相手を妨害するか」という次元での戦いとなりました。今回のロボコンでは、人からロボットにボールを渡し、ロボットから人へボールをパスするという、今まで以上に「チームワーク」が求められています。いくらロボットの出来が良くても人がミスしては台無しですし、逆もまたしかり。ややマンネリ化しつつあったロボコンに、「人」という難しい要素を入れることで、より手に汗握る競技になった気がします。



 試合も全て終わり閉会式。残念ながら後輩たちは全国大会に進むことは出来ませんでしたが、他のチームも含め、よくぞ東日本大震災の被害を乗り越えてここまで頑張ってくれたものです。全国出場を決めたチームの皆さんには、「東北は負けない!」という心意気を全国に見せるためにも、是非とも頑張って貰いたいものです。

 閉会式まできっちり参加「させられて」、会場を出たのは午後6時頃。そこから帰路につくわけなのですが、その前に八戸在住のことみん氏と落ち合って夕食を取る。1週間前にもお会いしたばかりなのですが、まぁ八戸に行くなんて滅多に無いことですし。

 そんなわけで八戸出発は遅れ、時刻は既に午後7時半。ここから東北道をひたすら飛ばすわけですが、疲れも出てひたすら眠い。それでも自分に鞭打って、何とか11時前には仙台到着。もう時間も遅いので、実家には立ち寄らず直接マンションに帰りました。翌日は普通に会社なので、早々に就寝・・・せめて半日休みを取っておくべきだったと、激しく後悔したのでした。合掌。

0 件のコメント:

コメントを投稿