2012年6月15日金曜日

広域イーサネクストを使ってみての雑感

先日の雑記でもちらりと書きましたが、マンションと実家でそれぞれ光ネクストが開通したので、「広域イーサネクスト」が使えるようになったので、色々と試しておりました。試行錯誤の上、使い物になってきたので、つらつらとメモを残したいと思います。気力があったら、ちゃんとした形のレビューにでもまとめたいところですが。

1.速度はそれなりに早い。

実家(光ネクスト ハイスピードタイプ)~広域イーサネクスト~マンション(光ネクスト マンションタイプ)といった接続構成をとり、実家に置いているFTPサーバにマンション側からアクセスしたところ、ダウンロード速度は混雑している時間帯でも70Mbps少々出ており、普通にLAN感覚で使うことが可能でした。ネットワーク越しの動画再生もストレスを感じることなく実施可能なレベルです。かなり優秀と言って良いのではないでしょうか。

2.プロバイダ接続との共用も可能

公式サイトの接続構成図を見ると 、プロバイダとの接続とは共用出来ないようにも思えますが、これがそうでもなかったり。

例えば実家((光ネクスト ハイスピードタイプ) を例にとると、ONU直下にはひかり電話ルータがあり、その更に下にあるブロードバンドルータからプロバイダとのPPPoEセッションを張っておりました。この状態で広域イーサネクストとプロバイダ接続を共用するためには、ひかり電話ルータの下に専用端末を接続し、更にそこからブロードバンドルータのLANポートに接続してやればOK。図にするとこんな感じ。

ONU(UNI)-(WAN)ひかり電話ルータ(LAN)--(WAN)ブロードバンドルータ(LAN)---各端末
                         \               /
                           (LAN1)専用端末(LAN2)

 ここで注意すべきなのは各ルータの設定。ひかり電話ルータは「PPPoEブリッジ有効」「IPv6ブリッジ有効」に設定し、ブロードバンドルータは「IPv6ブリッジ無効」としてやること。そうしないと、専用端末の「LAN1」「LAN2」両方で光ネクスト回線に接続されていると誤認識されてしまい、上手くいかなかったりします。

ちなみに、単純なルータ1台構成の場合は、いわゆる「ハブ分け」をしてやる必要があります。これがマンション(光ネクスト マンションタイプ)の接続構成にあたりますので、こちらもご紹介しておきます。

(UNI)-HUB--(WAN)ブロードバンドルータ(LAN)---各端末-
       \                /
        (LAN1)専用端末(LAN2)

ここでも注意なのが、ブロードバンドルータの設定を「IPv6ブリッジ無効」とすること。ハブ分けをせず、IPv6ブリッジを有効にした上でブロードバンドルータ下部に専用端末を接続しても、やはり「LAN1」「LAN2」両方で光ネクスト回線に接続されていると誤認識されてしまい、上手くいきませんので。

3.DHCPの利用はやや困難

通常ブロードバンドルータを使っていると、DHCPサーバ機能を有効にしているかと思われます。しかし上記のような構成で広域イーサネクストを利用すると、同一NW上に複数のDHCPサーバ(ブロードバンドルータ)が存在することになり、意図しないIPアドレスが割り振られてしまったりというケースが考えられます。私の場合、マンションから接続しているのにも関わらず、実家のブロードバンドルータからIPアドレスが割り振られてしまうというケースがありました。こうなると、インターネットへの接続も実家経由となってしまいます。

これを避けるためには、各ブロードバンドルータのDHCPサーバ機能を無効にするか、はたまた各端末にIPアドレスを固定で割り振るしかありません。便利なはずのDHCP機能もこうなると結構面倒です。まぁ、これを上手く使えば、プロバイダとの契約も1拠点でだけ、という構成も可能でしょう。もちろん、インターネット向かいのトラフィックが余計な経路を通ってしまうというデメリットもありますけど。

4.「蟹」ははっきり言って鬼門

ネットワークを長年使い続けている方ならば、Realtek社製(いわゆる「蟹」)のネットワークアダプタの悪評は聞いたことがあるかと思います。私も使用は出来る限り避けており、オンボードで蟹が乗っていても、わざわざIntel製のネットワークアダプタを別途購入するようにしておりました。

で、この広域イーサネクストですが、このRealtek社製のネットワークアダプタ、特にRTL8169やRTL8111と言ったギガビット世代のチップとは相性が最悪なようで、ネットワーク接続を認識出来ないなど、正直まともに使えませんでした(恐らくドライバの作りが良くない模様)。ただ低コストと言うこともあり、最近のマザーボードにはこのRTL8111あたりが搭載されているケースが殆どなので、正直頭が痛いところです。

広域イーサネクストのページには、「専用端末には余っているPCで十分」とありますが、CPUなどのスペックはともかく、ネットワークアダプタの「質」は考えて選択する必要がありそうです。私が試した限りでは、Intel製のネットワークアダプタならほぼ大丈夫なようでした。以下に正常に動作したネットワークアダプタをご紹介しますので、参考にして下さい。他にもネットワークアダプタの手持ちがありますので、時間があったら試してみたいと思います。

Intel Gigabit CT Desktop Adapter EXPI9301CT(PCI-Ex1、1000BASE-T)
Intel PRO/1000 MT Desktop Adapter(PCI、1000BASE-T)
Intel PRO/100 S Desktop Adapter(PCI、100BASE-TX)
Intel 82566DM-2 (Intel PRO/1000 PL)(NEC Express5800/110Geオンボード、1000BASE-T)
Broadcom BCM5755(HP dc5700SF/CTオンボード、1000BASE-T)


とりあえず本日はここまで。ふー疲れた・・。

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