2012年1月8日日曜日

PV4キャプチャマシンを更改してみる

もう7年ぐらい契約し続けているスカパー!ですが、横浜時代にスカパー!HDに切り替えて時間がそれなりに経ちました。スカパー!HDの放送は、HDDレコーダーなどには録画しておけますが、それをそのままPCで取り扱うことができません。そこで、専用のキャプチャマシンを構築し、基本的にはリアルタイムで録画していたりします。

 そのキャプチャマシンですが、Celeron E3300 + G45(Gigabyte GA-EG45M-UDH2) + PV4と、今となっては少々古い環境。安定して稼働しており、取り立てて困っているわけではありませんが、将来を見越して更改することにしました。

 更改の前提として、まずPV4はそのまま流用します。PV4はアナログキャプチャボードなので画質的には昨今のHDMIキャプチャボードに若干見劣りしますが、その使い勝手は群を抜いています。先人たちに開発された専用ツール(PV3拡張ツールやPLUMAGEなど)が無くては、大量に放送されるスカパー!HDの番組を効率良く録画できません。特にタイマー録画については「PLUMAGE」以上に使い勝手の良いソフトが、HDMIキャプチャボードでは見あたらず、これがPV4を使い続ける最大の理由となっています。

 PV4を使い続けるとなると、問題となってくるのがPCIスロットと、その転送帯域。昨今のチップセットはデフォルトでPCIをサポートしていない物が多く、わざわざ別途ブリッジチップを搭載してPCIスロットを実装しているマザーが大半を占めています。このブリッジチップ(ASM1083やASM1085が特にそうなのですが)、転送帯域が遅いため、PV4を装着しても帯域不足でキャプチャに失敗してしまうのです(以前の雑記にも少し書きましたが)。

 現在の主流といえるIntel製のチップセットですが、前述のようにPCI非対応。従ってそのマザーのPCIスロットはブリッジチップ経由で実装されており、PV4の使用には不安が残ります。同じブリッジチップでも、ITE製は転送帯域も高いという話もありますが、PCIブリッジチップ自体をできるなら避けたいところです。Intel製のチップセットで唯一PCIスロットをフルサポートしているのは「Q67」ですが、搭載マザーの選択肢がIntel製しかなく、それもかなり少なかったりします。おまけに企業向けということで、マザーはそれなりにお値段が張りますし。

 Intel製チップセットが駄目となると、選択肢は自ずとPCIをサポートし続けているAMD製チップセットになってきます。最近はIntelにボロ負け感のあるAMDですが、それはハイエンド~ミドルエンドでの話。ローエンドではそれなりに健闘していたりします。もちろんAMD製チップセットはPCIスロットもサポートしているちょうど都合の良いことに「AMD、ゆく年くる年キャンペーン」なんてやっていたりしたので、手頃な「A75」マザーを探すこととしました。

 昨年末、冬コミで東京に出たついでに、秋葉原でいろいろと物色。当初は今までと同じGigabyte製の「GA-A75M-UD2H」を考えていたのですが、どの店も9000円程度とお高い。USB3.0のピンヘッダを搭載しつつ、安価なマザーを捜し回った結果、sofmapにてASUSの「F1A75-M LE」が7480円から2000円引きの5480円というのを見つけました。ローエンドの中でもかなり下のランクに位置する製品ですが、必要となる仕様は満たしていますし、ネットで価格を比較してもダントツで安いと言うこともあり、これに決定。CPUはA4-3400をチョイスし、前述のキャンペーンも適用となって合計8500円程度。あとはメモリと適当なケースがあればそれなりのPCが組めてしまうんですからね・・・凄いものです。



 かなりお買い得だったとホクホク顔で宿に戻ったのですが。Sofmap.comにて同一セットがほぼ同価格、さらに600ポイントほど還元されるのを見つけてしまい、かなりブルーに・・・orz ほかの店ならともかく、同じsofmapでの話だから悔しさもひとしお。価格比較サイトじゃセットの価格まで調べることが出来ませんからねぇ・・・これは盲点でした。

 年が明け、暇な時間が出来たところで、まずはバラック状態で組み上げて動作チェック開始。CPUクーラーは、搭載するケースの都合上、リテール品ではなく「BIG Shuriken」をチョイス。OSはwindows7(32bit)を入れる予定なので、2GB×2で十分。その辺に転がっていたHDDにwindows7をインストールし、負荷テストなどで安定性を確認してみます。



 memtest86+やOCCTで動作確認しましたが、いずれも問題なし。ついでに消費電力も計測してみたのですが、アイドル時で30Wちょいぐらい。今までのCeleron E3300 + G45環境では55Wぐらいでしたから、ずいぶんと省電力になっているようです。CPUのコア電圧を下げれば更に下がるでしょうが、キャプチャマシンは安定性重視ですからやめておきました。



 そしてこの週末、作業間合い(=キャプチャする番組が無い時間帯)を見計らって、パーツ一式の更改を実施。更改後の構成は以下の通りです。

CPU:AMD A4-3400
CPUクーラー:Scythe BIG Shuriken
マザー:ASUS F1A75-M LE
メモリ:UMAX Cetus DCDDR3-4GB-1333(DDR3-1333 2GB×2)
SSD:Silicon Power SP032GBSSDE20S25(2.5インチ、32GB)
ケース:SilverStone SST-GD06B
電源:Antec EA-380(※上記画像の電源は別の物)
キャプチャ:ERATHSOFT PV4

 更改が完了し、ひとまずはPV4の動作チェックを行ったのですが、録画時にコマ落ちするという事象が発生。いろいろチェックしても直らず、一時は「Celeron E3300 + G45」へ戻すことも考えたのですが、結局のところ「PV3拡張ツール」をやや古いバージョンに変更し、動作設定も変更することで改善。問題なく録画できるようになりました。やれやれ。

 いろいろ苦労しましたが、更改も無事完了しホッと一息。気がつけば、身の回りにasus製マザーが増えてきており、少々驚いています。実のところ、自分とasusマザーは相性?が悪く、今までほとんど使っておりませんでした。ところがこの1年ぐらいにPT2キャプチャマシン、メインマシンとasusマザーに切り替わり、今回のPV4キャプチャマシンで3台目。そりゃasusはマザーメーカーの最大手ですから不思議はありませんが、長年Gigabyteを愛用してきた自分からしてみれば少々複雑だったりします。最近のGigabyteはリコール騒ぎがあったりとピリッとしないので、もう少し頑張ってもらいたいところです。

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