2013年12月30日月曜日

Windows8の記憶域機能を実家サーバーに導入してみる(その1)

2013年もあと2日を残すのみですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。私は先日チラッと書いたとおり、風邪をこじらせてしまい引きこもり状態だったりします。世間様はコミケやら何やらでで忙しいようですが、会場で買い回る気力が無いことと、この通りの体調ということもあり今回はパス。実家でひたすらのんびりし、猫と戯れる日々を過ごしております。このまま寝正月に突入してしまうんでしょうねぇ・・・。

それはさておき、タイトルのお話しですが。長年運用している実家サーバーですが、昨今のファイル増大に対応し、ひたすらHDDを増設&大容量モデルに置き換えを行い続けてきました。ただHDDが増えれば増えるほど、管理の手間やら分割損やらがどうしても発生してしまいます。単一ドライブで全てを管理できれば良いのですが、HDDの最大容量は4TB。この10TB以上の大量のファイルを考えると、どう足掻いても無理なお話です。

このような課題を解決すべく、相当前にHDD×8でRAID5のアレイを構築したこともあるんですが、メンテナンス時にケーブルが抜けてアレイを吹っ飛ばしてしまい、速攻で諦めた記憶があります。それ以来RAIDはトラウマだったのですが、Windows8には「記憶域」という面白い機能があることを知り、これを機に導入してみることにしました。

この記憶域機能、複数のHDDの容量をまとめて、仮想的に単一のボリュームとして扱うことが出来る機能だそうで。RAID0やRAID1、RAID5に相当するような回復性を持たせることが出来たり、故障したHDDの交換や、新しいHDDの追加も任意で出来るなど、運用も柔軟に行える模様。また以前やったようにケーブルを抜いたぐらいでは全損しない(接続し直せばOK)ですし、別PCに接続し直せばそのまま使えてしまうなど、多少ラフに扱っても大丈夫なのはありがたい限り。

















とまぁうんちくははこの程度にして、早速試しに導入してみます。今回、新たに記憶域用として、Seagate「ST3000DM001」 を合計6台(新規購入4台、手持ち2台)用意しました。このHDD、型番が示す通り3TBのモデルで、1TBプラッタと言うことも有り転送速度も高速なモデルです。















実家サーバーに接続し、きちんとデバイスマネージャー上に表示されていることを確認します。



















では、早速記憶域を作成してみます。記憶域の作成には、コントロールパネルから「記憶域」を選択します。














記憶域を作るためには、まず複数の物理ドライブを束ねて「プール」を作成してやる必要があります。「新しいプールと記憶域の作成」を選択します。















ここで、記憶域プールとして束ねる物理ドライブを選択します。ここで注意しなければならないのは、選択できるドライブは「未フォーマット」な物に限られま す。以前使用していて領域として認識されているドライブは、事前に領域を削除してやる必要があります。


記憶域に必要な設定を行います。まず回復性ですが、RAID0に相当する「シンプル」、RAID1に相当する「双方向ミラー」、RAID5に相当する「パリティ」、3重にデータを保護する「3方向ミラー」があります。今回は回復性と経済性のバランスの良い「パリティ」を選択しました。

またサイズですが、この値はあくまで仮想的な値なので、記憶域プールの容量以上の値(最大63TB)を割り当てることが出来ます。ただ、実際の保存容量が不足した場合には、新たなHDDの追加が必要となりますので注意です(当たり前ですが)。


さてここで問題が。今回、3TBのHDD×6台を用意し、それをパリティとして運用するならば、記憶域として使える容量は以下のようになるはずでした。

 2.72TB(1台当たりの認識されている容量) × [6-1(パリティ分)] =  13.6TB

しかし、実際に使える容量は10.9TBしかなく、これはHDD4台分の容量しかありません。どうやら、パリティ分としてHDD2台分の容量が差し引かれてしまっているようです。RAID5ならば、パリティとして必要なのはHDD1台分だったので、ちょっと当てが外れてしまいました。

こうして、ちょっとしょんぼりしてしまう結果に終わりそうだったのですが、色々調べてみると解決策がある模様。只ちょっとハードルが高そうなので、詳細はまた後日改めてご紹介したいと思います。 やっぱり中々楽にはいかせて貰えませんねぇ。


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